①カルシウム
②カリウム
③鉄
④亜鉛
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正解は、「②カリウム」です。
ストレスを受けると、副腎からストレスに対抗するホルモンが分泌されます。すると細胞内のカリウムが血液に放出され、そのまま尿で排泄されてしまいます。
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ストレスで枯渇するミネラル
カリウムは、血管と筋肉の張力を維持するミネラルです。
血液中のカリウム量が低下すると、筋力、血圧(心臓の拍出力)、腸のぜん動が弱くなります。
精神的ストレスでも肉体的ストレスでも、副腎からコルチゾールが分泌されます。すると血糖値が上がり、細胞内のカリウムが血液に放出されます。そして腎臓から体外に排出されてしまいます。
したがってストレスが長い期間続くと、血中カリウム濃度は低下し、全身の筋力が低下し、低血圧、胃腸のぜん動低下(腸アトニー、便秘)、手足や口のしびれ感、脱力感や疲労感、多飲・多尿などといった症状が現れ、ついには心停止に至ることもあります。
腎臓が正常であれば、大量にカリウムを摂取してもすぐに腎臓から過剰なカリウムが排出されますので、血中カリウムが正常値(3.5~5mmol/L)以上高くなることはありません。
カリウムは果物に多く含まれていますが、果物には「果糖」も含まれていますので、摂りすぎにも注意が必要です。
カリウムを補うには、塩化ナトリウムに塩化カリウムを混ぜた「やさしお」か「減塩習慣」を水に溶かして飲むとよいでしょう。
ちなみに激しい肉体的負荷がかかると、カリウムが細胞から放出され、血液から水とナトリウムが細胞内に流入します。そして血中の水分とナトリウムが不足すると、筋肉の痙攣がおきます。したがって、水とカリウムとナトリウムを一緒に補うことが大事です。