①免疫力が強くなると、炎症が悪化する。
②免疫力が弱くなると、炎症が悪化する。
③免疫力は、ステロイド剤で増強される。
④免疫力は、副交感神経が緊張すると弱くなる。
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正解は、「①免疫力が強くなると、炎症が悪化する」です。
炎症は免疫が働くことでおきますから、免疫力が過剰に働くと炎症が激しくなります。
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免疫力と炎症の強さ
痛みや発熱、かゆみなどの不快症状は、炎症によっておきます。
ステロイド剤で免疫を抑制すると、炎症が治まります。しかしステロイド剤で免疫を抑制し続けると、感染症や発ガンのリスクが高くなります。
一方、免疫力が過剰に働くと、正常な細胞が攻撃されて、不必要な炎症がおきてしまいます。ですから「免疫は強いほど良い」わけではなく、程よく働くのが望ましいのです。
免疫細胞を過剰に働かせるカギは、腸壁のバリア機能にあります。
腸壁のバリア機能が破壊されるほど、腸から細菌や未消化なタンパク質や有害物質などが吸収されやすくなります。細菌や未消化タンパク質や有害物質が多く吸収されるほど、腸の免疫細胞が過度に働いて、炎症がおきることになります。
こうして腸に炎症がおきると、血液中の「炎症性サイトカイン(※)」が増えて、全身に「炎症をおこせ!」というメッセージが伝わります。その結果、全身の様々な箇所に炎症がおきやすくなるのです。(※:サイトカイン=免疫細胞どうしの情報交換物質)