体質改善コンサルタントの体質研究所

体質改善検定

第76問

カルシウムに関する記述について、次の4つの中から正しいものを1つ選びなさい。

 

①カルシウムが足りないと、イライラしやすくなる。

 

②カルシウムを多く摂取すると、骨が強くなる。

 

③イオン化されたカルシウムは、骨量を増やす。

 

④カルシウムの過剰は、高血圧の原因になる。

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正解は、④「高血圧の原因になる」です。
 血管の内壁にカルシウムが沈着すると血管が硬くなり、血圧が高くなります。
 また、血管の平滑筋の細胞にカルシウムが流入すると、血管が収縮して血圧が高くなります。

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カルシウムの過剰摂取
 カルシウムは、骨や歯を丈夫に保ち、精神を安定させるなどといった良いイメージが強く根付いています。
 ところが、カルシウムを多く摂っても骨が丈夫になるとは限りません。カルシウムが骨に吸収されるかどうかは、運動量や睡眠の質、ホルモンの分泌量やビタミンの過不足などといった様々な要素に左右されるからです。

 また、過剰なカルシウムは害にしかなりません。
 たとえば、血管の内壁にカルシウムが蓄積すると血管が硬化して、血圧が高くなります。
 腎臓の糸球体は毛細血管の集合体で、血液をろ過しています。もしここに微小なカルシウムが蓄積していくと、尿路結石ができます。すると腎臓からレニンというホルモンが分泌されます。レニンは、血液中のアンジオテンシンを活性化させて、心筋のポンプ力を強めます。つまりレニンが出るほど、血圧が高くなるのです。その原因は、腎臓に蓄積したカルシウムかもしれません。

 ちなみに、我が家で飼っている2匹の猫のうち1匹は、小魚や海藻などカルシウムが多いものが好物です。欲しがるから与えていたら、尿路結石による膀胱炎を頻繁におこすようになりました。獣医さんから「カルシウムが多いエサを与えないように!」と言われて、与えないようにしたら再発しなくなりました。

 また、かつては「カルシウムが不足するとイライラする」と言われていましたが、現在は「マグネシウムが神経を安定させる」ことが明らかになっています。カルシウムとマグネシウムは正反対の働きをして、カルシウムは神経細胞を興奮させます。神経細胞に過剰にカルシウムが流入すると、脳が興奮してイライラしやすくなり、不眠や認知症の原因になります。

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