①ブドウ糖:タンパク質=1:3
②ブドウ糖:タンパク質=3:1
③ブドウ糖:タンパク質=1:2
④ブドウ糖:タンパク質=2:1
▼Click! 解答・解説 ▼
正解は、②「ブドウ糖:タンパク質=3:1」です。
この比率はスポーツ栄養学で黄金比とされていて、もっとも筋疲労の回復が早く、筋肉の増強効果が高いことが分かっています。
▼Click! 体質改善マメ知識 ▼
「筋の回復・増強にはブドウ糖も必要」
ブドウ糖は吸収が早く、摂取後すぐに血液中に吸収されます。すると血糖値が高くなって、膵臓からインスリンが分泌されます。だから通常は、血管の内壁が傷ついて動脈硬化を促したり、脂肪が増えて肥満を促したりして悪いと考えられています。
ところがハードな筋肉運動や肉体労働の後には、ブドウ糖が速やかに筋肉に吸収されますから、このような弊害はおきないのです。
また、筋肉が疲弊して筋グリコーゲンが不足しているときには、吸収が早い(GI値が高い)糖のほうが、より筋肉疲労の回復が早いです。運動直後はインスリンが、脂肪ではなく筋肉細胞に強く作用してくれるからです。
したがって、激しい筋肉運動や肉体労働の後の糖質はブドウ糖がベストで、適切な摂取量は30~50グラムとされています。
ちなみに、タンパク質をいくら大量に食べても、糖質を摂らないと筋肉は増えません。タンパク質から筋肉を作るにはインスリンが必要で、インスリンは糖質を摂らなければ分泌されないからです。インスリンには、筋肉を合成する作用もあるのです。
参考文献
Kuo, C.H., H. Hwang, M.C. Lee, A. L. Castle, and J. L. Ivy. Role of insulin on exercise-induced GLUT-4 protein expression and glycogen supercompensation in rat skeletal muscle. J Appl Physiol.
96:621-627, 2004.
Rasmussen, B. B., K. D. Tipton, S. L., Miller, S. E. Wolf, and R. R. Wolfe. An oral essential amino acid-carbohydrate supplement enhances muscle protein anabolism after resistance exercise. J
Appl Physiol. 88:386-392, 2000.