体質改善コンサルタントの体質研究所

体質改善検定

第61問

食中毒のリスクが最も大きい食品を、次の4つの中から1つ選びなさい。ただし、成人が摂取するものとする。

①ハブ酒

 

②生のハチミツ

 

③無添加のハム

 

④フグの刺身    

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正解は、③「無添加のハム」です。
 ハムには通常、ボツリヌス中毒を防ぐために「亜硝酸塩」が添加されています。亜硝酸塩が添加されていないハムを食べると、ボツリヌス中毒になる恐れがあります。

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「必要な添加物もある」
 ハムやソーセージなどは、肉をミンチ状にしてから成型しますが、その際にボツリヌス菌が混入する恐れがあります。ボツリヌス菌が分泌する毒素は、地上最強です。(金正男氏の殺害に使われた)VXガスや(オウム神理教の地下鉄事件で使われた)サリンよりも、はるかに毒性が強いのです。

 化学物質や天然毒の急性毒性は、「LD50」という値で示されます。LD50とは、実験動物集団に経口投与した場合に、ある日数のうちに半数(50%)を死亡させると推定される量(mg/体重kg)のことで、「半数致死量」ともいわれます。つまり、LD50の値が小さいほど毒性が高いわけです。
 体重60kgの人間を殺すのに必要な推定最少量は、青酸カリ:174mg、サリン:12mg、VXガス:1.2mg、フグ毒:0.03mgとされていますが、ボツリヌス毒素はナント!たった0.00006mg(1億分の6グラム)で、サリンの20万分の1のです。
 ボツリヌス中毒の症状は「筋肉の麻痺」で、重症では呼吸筋が麻痺して呼吸できなくなって死亡します。

 ボツリヌス菌は、土の中で「芽胞」という休眠状態になっています。土が付いた手や、土が付着した食材をよく洗わないで調理すると、ボツリヌス菌の芽胞が食品に混入してしまう恐れがあります。芽胞状態になったボツリヌス菌は、100℃で10分間加熱しても殺菌できないどころか、加熱によって休眠状態から目覚めてしまうため、毒素をたくさん作らせることになってしまいます。そして時間の経過とともに、ボツリヌス毒素がどんどん蓄積していくことになります。

 ボツリヌス毒素はとくに肉類のなかで増える性質があり、嫌気性なので酸素がない状態でよく増えます。ですから食品用ラップフィルムなどでしっかり包装するほど、中毒の危険性が増大してしまいます。
 こんな恐ろしいボツリヌス中毒を防ぐために使われているのが、発色剤の「亜硝酸塩」です。ハムやソーセージに亜硝酸塩が添加されているのは、ボツリヌス中毒を防ぐためなのです。ボツリヌス毒素の恐ろしさを知ったら、無添加のハムやソーセージなど恐ろしくて絶対に食べられないはずです。

 ボツリヌス菌の芽胞は、ハチミツにも含まれています。大人は腸内の大腸菌が殺菌してくれますから大丈夫ですが、乳児にハチミツを与えるとボツリヌス中毒で死亡します。ですから、離乳食にハチミツを使ってはいけないのです。

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