①視力を良くために、眼球を素早く大きく動かす体操をする。
②プールで泳ぐときは、必ずゴーグルを使う。
③ホウ酸の洗浄液で洗眼すると、目が悪くなる。
④テレビを観るときは、ブルーライトをカットするサングラスをかける。
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正解は、①です。「視力を良くために、眼球をすばやく大きく動かす体操をする」は間違いです。
眼球をすばやく、大きく動かす、いわゆる「眼球体操」は、視力が良くなる、眼精疲労が回復するなどと言われていますが、眼球をすばやく動かすと、眼の中の硝子体(しょうしたい)繊維が強く揺れて、その繊維の端に付着している網膜が引っ張られて裂けて、「網膜はく離」になる恐れがあります。網膜がはく離すると、失明するリスクが高くなります。
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「正しい目の守り方」
目から入ってきた光が水晶体というレンズを通り、見ているものの像を網膜に映します。網膜に映った像は、視神経を通じて脳に伝えられます。
硝子体(しょうしたい)は、水晶体と網膜との間にあるゼリー状の組織です。加齢とともに徐々に硝子体の繊維が水分と入れ替わっていき、脆くなってきます。
そうして脆くなった硝子体が激しく揺さぶられると、網膜が引っ張られて穴があいたり、「網膜はく離」になったりする恐れがあるため、眼球体操は間違いなく眼を悪くします。
プールの水は雑菌が多いので、裸眼で泳ぐと角膜の小さな傷から細菌が入り込む恐れがあります。したがって、泳ぐときは必ずゴーグルを着用すべきです。
またホウ酸の洗浄液や水道水で洗眼すると、目を守る粘液や油脂が洗い流されてしまって、目の粘膜が無防備になるため逆効果となります。
網膜にダメージを与える大きな要因となるのが、「ブルーライト」です。ブルーライトは、テレビやパソコン、スマホなどの液晶画面から大量に発せられています。なるべくブルーライトをカットするメガネかサングラスをかけたり、ブルーライトをカットするフィルムを液晶画面に貼ったりして、網膜を守ることが大事です。