①乳酸
②尿酸
③二酸化炭素
④活性酸素
▼Click! 解答・解説 ▼
正解は、④「活性酸素」です。
疲労は、体内で発生した活性酸素によって細胞が傷つき、細胞の機能が低下することによって、活動パフォーマンスが落ちることです。つまり疲労の原因は、活性酸素なのです。
▼Click! 体質改善マメ知識 ▼
「疲労の真犯人」
長年にわたって「乳酸」は疲労物質だと考えられてきました。ところが近年、疲労の医学的研究から、「乳酸は疲労の原因」ではないことが明らかになりました。たしかに激しい運動後の筋肉中には乳酸が増えますが、運動が終わって疲労感がピークに達している時点では、すでに乳酸は運動前の量に戻っていることが判明したのです。
また、筋肉や血液中の乳酸の量と、運動のパフォーマンスとには、何の関連もないことも分かりました。
そのため現在では、「乳酸=疲労物質」という説は否定され、疲労の真犯人は活性酸素であることが明らかになっています。
正常な細胞には活性酸素を除去する酵素がありますが、オーバーワークや精神的ストレス、寝不足などによって活性酸素が多量に発生すると、抗酸化作用が追いつかなくなります。
その結果、活性酸素によって細胞が傷ついて、細胞の機能が低下し活動パフォーマンスが落ちてしまいます。これが、疲労の正体だったのです。
したがって「疲労回復」とは、活性酸素によって傷ついた細胞が元通りに修復されることであると言えます。
疲労回復のために抗酸化成分を補給することも有効ですが、もっとも大事なのは睡眠です。とりわけ重要なのは「寝入りばなのノンレム睡眠」で、ノンレム睡眠中に脳の神経細胞の修復が活発に行われるのです。