①オレイン酸
②ラウリン酸
③DHA
④パルミチン酸
▼Click! 解答・解説 ▼
正解は、②「ラウリン酸」です。
母乳にもっとも多く含まれる脂肪酸はオレイン酸で、40.9%も含まれています。
それに対してラウリン酸はわずか4.8%しか含まれていませんが、抗菌・抗ウイルス作用は非常に強く、免疫的に無防備な赤ちゃんを有害な病原菌から守ってくれているのです。
▼Click! 体質改善マメ知識 ▼
「ココナッツオイルは天然の抗菌物質」
ココナッツオイルには、ラウリン酸が約48%も含まれています。ラウリン酸は炭素数12個の中鎖脂肪酸で、非常に強い抗菌・抗ウイルス作用があります。
だからといって、ココナッツオイルそのものに抗菌性があるわけではありません。あくまで私たちがココナッツオイルを食べて、体内でモノグリセリド(モノラウリン)に変化することで、有害な微生物を殺すのです。
ラウリン酸は、どうやって細菌やウイルスを殺すのでしょうか?
ほとんどの細菌やウイルスは、液状に近い脂質膜に包まれています。そのため、きわめて柔軟性に富んで自由に動き回れて、ごく小さな隙間でも通り抜けられるのです。
ラウリン酸(モノラウリン)は細菌やウイルスの脂質膜と似ているため、容易に膜に引き寄せられて吸収されます。すると細菌やウイルスの脂質膜が脆弱化して崩壊し、死んでしまうのです。そしてその残骸を、白血球が貪食して処理していきます。
こうしてラウリン酸は、侵入した細菌やウイルスを人間には害を及ぼすことなく退治していくのです。