①胃腸の内容物が上下に揺られて、胃腸の粘膜を刺激するから。
②運動をすると血液が胃腸に集中するから。
③血液が筋肉に集中して、胃腸が血液不足になるから。
④腸内のガスが横腹に溜まるから。
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正解は、「④腸内のガスが横腹に溜まるから」です。
ジョギングなどで走って、腸管が上下に揺すられると、腸内に滞っていたガスが上がってきて、大腸の横行結腸に集まってきます。とりわけ横行結腸の両側に集まりやすいため、横腹が痛くなるのです。
胃や腸には、痛覚神経がありません。それなのに、なぜ横腹に痛みを感じるのかというと、ガスによる膨張(あるいは、けいれんや腸捻転)によって引き伸ばされた腸管壁が、自律神経を介して脳に異常を伝えるからです。このように「消化管壁の緊張」によっておきる痛みを、「腹部内臓痛」と言います。
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体質改善マメ知識「同じ腹痛でも、治療法が違う」
同じ腹痛といっても、原因によって治療法がまったく異なります。
腹部内臓痛には、副交感神経から分泌されるアセチルコリンの働きを抑える「鎮痙(ちんけい)薬」が有効です。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の痛みは、胃腸の粘膜が傷ついて炎症が起きることによる痛みですから、「炎症を抑える薬」が効果的です。生理痛も、子宮内膜の炎症による痛みですから、炎症を抑えれば痛みが緩和します。