ストレスが多い人・甘党の人・飲酒量が多い人は、ビタミンB1不足に注意!
戦国時代に、「干し殺し作戦」というものがありました。難攻不落の城を攻め落とす際に、外から城内の食糧を遮断し、兵糧攻めにするのです。城を守っている屈強な兵士たちも、食べ物がなければ生きてはいけませんから、飢餓寸前まで我慢しても、最後には降参せざるを得なくなります。
降参してきた兵士たちには、白米をたっぷりとご馳走してあげます。すると、当然、腹いっぱい食べるわけですが、元気になるどころか、なぜか間もなく死んでいってしまうのでした。もちろん、毒を盛ったわけではありません。なぜだか分かりますか?
当時は、なぜ死んでしまうのか分からなかったようですが、現在ではビタミンB1の欠乏によって「ウェルニッケ脳症」を発症して死に至ったと考えられています。
脳、脊髄、末梢神経などの神経組織は、ブドウ糖を主なエネルギー源としていますが、ブドウ糖をエネルギー(ATP)に変えるにはビタミンB1が欠かせません。つまり神経を酷使する(ストレスが多い)人ほど、より多くのビタミンB1が必要なのです。
ビタミンB1はブドウ糖をエネルギー(ATP)に変える際に使われますから、糖質を多く摂る(甘いものに目がない)人も、より多くのビタミンB1が必要になります。
またビタミンB1はアルコールを分解する際にも使われますから、お酒をたくさん飲む人も、より多くのビタミンB1が必要です。
つまり、ストレスが多い人、甘いものをたくさん食べる人、たくさんお酒を飲む人には、より多くのビタミンB1が必要なわけです。
ところがビタミンB1は、食品からはたいして摂れないのが現実です。穀類や豆類、豚肉などに多く含まれているとはいっても、水溶性で熱に弱いため、調理によってほとんど失われてしまいます。したがって、サプリメントなどで補うことが現実的です。
さてビタミンB1といえば、有名なのが「アリナミンA」です。「アリナミンA」の主成分はビタミンB1誘導体(フルスルチアミン)ですが、サプリメントのビタミンB1(チアミン)とどう違うのでしょうか?
一番の違いは、吸収力の差です。食品やサプリメントに含まれるビタミンB1の最大吸収量が10mg/日なのに対して、「アリナミンA」のビタミンB1誘導体は最大100㎎/日も吸収されます。つまり、体内で利用できるビタミンB1の量が10倍も多いのですから、それだけ疲れにくくなるのです。