コーヒーで痩せる!?


コーヒーで痩せる!?

 コーヒーは、まさに「百薬の長」といえる抗酸化ドリンクです。コーヒーに含まれるポリフェノールの量は、赤ワインやカカオよりはるかに多いのです。優れた抗酸化作用のほかにも、多くの効果が期待できます。

 岡 希太郎著『珈琲一杯の薬理学』(医薬経済社)によると、「コーヒーには、2型糖尿病・慢性肝炎・肝硬変・肝臓ガン・大腸ガン・子宮頸ガン・痛風・パーキンソン病などの予防効果がある」といいます。いずれも大規模な疫学調査の結果、効果が証明されています。

 効果の主役は、カフェインです。カフェインには抗炎症作用や抗ウイルス作用があり、風邪やインフルエンザの予防に役立つほか、肝臓ガンを半減させる効果もあります。

 カフェインには神経を保護する作用もありますから、神経疲労にも有効です。パーキンソン病の予防にも有効なのは、カフェインが脳のドーパミン神経の破壊を防ぐからです。

 

 コーヒーには、肥満や高脂血症、糖尿病を予防・改善する効果もあります。

 コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、体内でカフェー酸に変わり、糖の吸収を遅くしてくれます。そのため食後にコーヒーを飲むと血糖値の急上昇を防げ、肥満や糖尿病の予防につながります。

 米ハーバード大学の研究チームが12万5千人以上を対象に12~18年間にわたって追跡した大規模調査で、「1日にコーヒーを6杯以上飲む人は、コーヒーを飲まない人に比べて、糖尿病になる確率が男性で半減、女性も30%減った」と報告しています。

 

 またフェルラ酸という成分は、コレステロールの処理能力を高めます。つまり、コーヒーを飲むと血管の内壁に蓄積したコレステロールが減って、動脈硬化を防げるのです。

 

 コーヒーは、私たちを『痩せやすい体質』にもしてくれます。

腸内細菌には、私たちを「太らせる腸内細菌」と「痩せさせる腸内細菌」があります。コーヒーは痩せさせる腸内細菌を増やすことによって、私たちを『痩せやすい体質』に変えてくれます。

 

 血糖の急上昇を防ぎ、コレステロールの処理能力を高め、痩せさせる腸内細菌を増やす…コーヒーは、まさにダイエットに最適なのです。

 そんなコーヒーのダイエット効果をさらに高めてくれるのが、『ココナッツオイル』です。

コーヒーにココナツオイルを入れて飲むと、より脂肪代謝が高まって痩せやすくなります。ココナッツオイルの中鎖脂肪酸は、摂取後すぐに燃焼して、カロリーを燃やしてくれます。また脂肪を摂ることで、糖質の摂取量を減らすことができます。

 推奨されているココナッツオイルの摂取量は、毎日50g(大さじ3杯強)です。コーヒーに大さじ1杯ずつ入れて、一日に3杯飲めば楽に摂ることができます。